第352回 みかんを食べる~冬の大切な楽しみ
この時期は「晩秋」と呼ばれます。今年はわりと暖かい日が続き、本格的な冬の訪れはまだ先の気配です。
それでも朝晩の寒さは日に日に進みます。多くの生徒諸君にとっても、通学にマフラーや手袋が欲しくなる時期でしょう。
さて今日は少し脱線をお許し下さい。「みかん」を話題にしたいと思います。
スーパーや八百屋さんには、みかんがずいぶん並ぶようになりました。栽培や保存の技術の進歩により、みかんの出荷は広い時期にまたがるようになっています。晩秋にはちゃんとお目見えし、冬の終わりにもしっかり出回っています。
みかんは安くて美味しく手軽に食べられます。わが家もよく箱で購入して家族ですぐに食べきります。ごく身近な食物ですが、本当にありがたい果物です。平凡にして偉大な果実だと思います。
「温州みかん」に含まれる豊富なビタミンCや「シネフィリン」は風邪の予防にもとても効くそうです。生徒諸君もみかんをいっぱい食べて、元気な体調を維持してほしいと思います。
みかんへの感謝の気持ちをよんだ、詩をひとつ紹介して終わりにします。
★みかん☆
冬は みかんがないと
ぼくは生きていけないと思う
昔はひと粒ひと粒皮をむき
白い糸も除いて整形して
ありがたく頂戴していたが
今はせっかちになり
何粒も丸ごと無造作に
ポイポイほおばってしまう
箱でドンと買うと
4個も5個も簡単で
家族皆の旺盛な食欲の前に
早いペースで空となる
ああみかんよ
偉大なる温州みかんよ
きみの仲間は
長崎から静岡まで
西日本各地で育てられる
この神奈川でも
何とか育ってくれる
長い冬の寒さを癒してくれる
みかんなき冬の生活を
想像してみるがいい
なんと大きな欠落
なんと淋しき日々よ
自宅だけでは足りずに
カバンの中にも連日
いくつかお供してもらう
みかんよ きみは
あまりにも当然の存在だが
改めて感謝の気持ちを伝えたい