第292回 昨日の全校朝礼・学年ガイダンス
台風の接近が気になる中で、昨日から本格的な学校生活が再開しました。
昨日の1校時は全校朝礼でした。校長の話に続いて、福田・生活指導主任から登下校のマナーに関するお話があり、クラブ関係の表彰を行いました。その後、各クラスのHRや学年ガイダンス、身なり検査、「クリーンデイ」に連動した大掃除が行われました。午後の4校時から通常授業に入りました。
全校朝礼では、豪州・メルボルンのノックス校から留学生としてお招きした、ニコラス君の紹介をしました。自己紹介をはさんで、全校生徒の盛大な歓迎の拍手がありました。約2か月の間、全校にワクワク体験が広がりそうです。
高校3年は、アリーナで学年集会が開かれ、変更著しい大学入試センター試験への出願へ向けての詳しい説明があり、推薦入試の事など連絡がありました。
また高校1年は、ホールで2時間をかけて「文理選択ガイダンス」が行われました。高2以後の文系・理系各コースのカリキュラムについてはもちろん、大学入試に関連して大学生や就職をめぐる最近の情勢や変動も踏まえた詳しい説明がパワーポイントを使って行われ、今後の大切な進路選択へ向けた重要な出発点となりました。
【部活関係:全校表彰】 多数のクラブで、様々な成果をあげていました。
これまで通り、各部員諸君の活躍ぶりを紹介します。
バスケットボール部
高校女子 神奈川県私学大会Bリーグ 準優勝
中学女子 藤沢市中学校バスケットボール大会 準優勝
ハンドボール部
高校男子 湘南地区新人ハンドボール大会 優勝
同大会 優秀選手賞 高2徳永貴哉
水泳部
藤沢市中学大会 男子総合第2位、男女総合第3位
湘南ブロック大会 男子総合優勝、男女総合第3位
中2鈴木常寛 市大会200m平泳ぎ第2位
中3高橋慶 市大会100m平泳ぎ第2位、200m同優勝
中3中村凌 市大会100m自由形第2位、湘南大会同第2位
中3永松祐樹 湘南大会200m背泳ぎ第2位
中3網頭勇人 市大会1500m自由形第2位・400m同第2位、
湘南大会1500m同第2位
中3松下英樹 県私学中学大会 50m背泳ぎ第2位
リレー 中学市大会 男子400mフリー第2位、400mメドレー第2位
湘南大会 男子400mフリー優勝
湘南地区高校大会 高2畑山礼 50m背泳ぎ第2位
高2平野太一 200m平泳ぎ第3位、100m同第3位
高1田中裕貴 400m自由形第3位
テニス部
高校女子 湘南地区大会 高2青木ひかる 女子シングルス第3位
剣道部
藤沢市民剣道大会 高2峯村知那 高2~高3女子・第3位
石田怜 高1男子・準優勝
淺井智章 高1男子・第3位
清野美涼 高1女子・第3位
沖津和明 中2男子・準優勝
山田咲子 中1女子・第3位
陸上部
湘南地区高校大会 高2高橋七望 女子100m優勝、100mH第3位
高2水津優香理 女子200m第2位
藤沢市選手権大会 宮本誠仁 中2男子100m第3位、私学大会同第3位
桝居奏 中2女子800m優勝、同1500m第2位
峯尾海帆 中2女子100mH第2位
松本凜太郎 中1男子200m第2位
植草良友 中2男子200m第2位
卓球部
藤沢市中学卓球大会 女子個人 中2天野里香・第3位
吹奏楽部
湘南吹奏楽コンクール 中学Bの部・銀賞
高校の部・銅賞
書道部
高野山競書大会・団体奨励賞
高2大脇ひとみ・高野山総長賞
中3松原玲奈・審査委員長賞
高1石倉友佳理・南山賞
かながわ書道まつり 小中高校生はがき大会・優秀団体賞
パフォーマンス大会・演技力賞
【校長からの話】 朝礼での話を前回同様、参考までに掲載いたします。
皆さん、おはようございます。
今日から、学校生活が再開します。
今年の夏は、東日本大震災を経て、初めての夏休みでした。
節電の努力もいろいろ浸透し、炎天下の中で様々な復興の努力が進められました。
皆さんは、この夏休み、充実した毎日を過ごせたでしょうか。
学校では夏期講習があり、各部活の練習・大会や合宿がありました。
高校の合宿講習と、カナダとオーストラリアの海外研修もありました。
それぞれに、素晴らしい成果や達成感があったことを聞いています。
学校へ来るといつも感心したのは、毎日登校して黙々と受験勉強を続けている高校3年生の諸君の姿でした。「いつもと同じように学校に来るのが、いちばん勉強がはかどりますから」と言われたのが、とても嬉しかったです。
さて今日はまず、最近いちばん驚いて感動した、ある場面のことをとりあげたいと思います。先週土曜日から韓国のテーグで開催されている、陸上競技の世界選手権大会のことです。
ハンマー投げの室伏広治選手が、36歳という年齢で見事に復活し、金メダルを獲得しました。あの日は、多くの諸君がテレビを観ていたことでしょう。
その同じ日に、別の陸上種目のある光景を観て、目が釘付けになりました。
一緒に観ていた息子共々、信じられないと衝撃を受けて、呆然と目を合わせました。
なんと「両足義足」のランナーが、男子400mの準決勝に出場していました。
スタート前の場面から信じられず、すぐに折れないのかと心配になり、他のランナーと同様に素晴らしい速さで疾走する姿に驚き、ぐるっと廻るコーナーでは転倒しないかとドキドキしながら観ていました。残念ながらその先の決勝には進めませんでしたが、レース後の爽やかな姿も印象的でした。
皆さんご存じでしたか。この選手の名前は、オスカー・ピストリウスといいます。南アフリカ生まれで、「両足義足」の24歳のスプリンターです。すぐにインターネットで調べてみると、さすが情報化社会です、ウィキペディアを筆頭にいろいろこの選手の関連情報に接することができました。
ピストリウス選手は、重い先天性の身体障害があり、生後11か月で両足の膝から下を切断しました。しかしスポーツが大好きな彼は、小中高校時代とラグビー・テニス・水球・レスリングなどに挑戦し、親しみました。
18歳の時にラグビーで膝に大けがをし、そのリハビリでランニングに打ち込む中で、陸上の面白さに目覚めたそうです。すぐに頭角を現して、アテネパラリンピックの200mで金メダル、北京パラリンピックでは100m、200m、400mに出場して金メダル3冠を達成しました。ちなみにこれまでの自己ベストタイムは・・・・・・、100mが10秒91、400mが45秒07だそうです。すごいですね!
障害者陸上で頂点に立ったピストリウス選手は、この間、非障害者とのレースに挑む決意をします。「スポーツ仲裁裁判所」により、健常者のレースへの一般出場が承認されました。そして国際大会で基準記録を越えて、ついに障害者として始めてこの世界選手権への出場権を獲得したのです。
このドラマの実現には、優れた義足の開発技術も不可欠でした。
しかし自分の身体と義足は、本来は別の物体です。上半身にかかるいびつな負担、スタートやコーナーでの負荷や不利を背負ってのレースなのです。
ピストリウスは、「私は走ることで、世の中の壁を乗り越えたい」という話をするそうです。この強靱な意志の力、スプリンターとしての強い使命感に学びたいと思いました。皆さんもぜひ、この選手に注目してほしいと思います。
さて皆さん。この9月は毎年、皆さんにとっては正念場となります。
まず前期期末試験です。そのスタートは再来週の12日・月曜日からです。
この期末試験を意識して、夏期講習や宿題を頑張ってきたことと思います。
ここで気をひきしめ、しっかりとギアチェンジして、総復習を進めていく必要があります。中間試験の時の反省をもう一度かみしめて、それぞれ期末試験=大勝利を目指して奮闘して下さい。
前期の成績は、特に高3諸君にとっては、重要な意味を持ちます。
また中3諸君にとっては、高校進学に関わるヤマ場でもあります。
残暑がまだ続きますが、皆さんどうか地道に、粘り強く取り組みましょう。
また来月の初めには、学園祭があります。文化部やクラス参加、実行委員会で様々な準備が進められています。今まであまり話せなかったクラスメイトとも協力、交流し、友だちの輪を広げていける学園祭です。しんどい作業も皆で分担すれば楽しくなります。いろいろな知恵や工夫を出し合って取り組みましょう。
さて最後に、全校の皆さんに、素晴らしいゲストをご紹介します。
湘南学園と友好協定を結ぶ、豪州・メルボルンのノックス校から、留学生のニコラス・ブルックス君が来日しました。
日本の大震災と原発事故を受けて、団体としてのノックス・ジャパン・ツアーは、今年残念ながら中止になりました。
しかし、日本の文化や歴史に深い関心を持つニコラス君は、一人でも構わないからと、単独で湘南学園への留学を決意してくれました。
昨年9月に続く、二度目の来日となります。
それではニコラス君を紹介します。皆さん、盛大な拍手で迎えて下さい。
(ニコラス君の自己紹介)
ニコラス君は、HRは高校2年のA組に入ります。これから2か月間、基本的には高2Aのクラスメイトと一緒に行動し、英語や体育などの授業を一緒に受けます。また日本語のレッスンを受け、高1の英語や芸術など他の学年の授業も受けます。10月初めの学園祭や、10月末の高2研修旅行にも一緒に参加してもらいます。
ホームステイは、在校生のご家庭を中心に、何件かのお宅にお世話になります。
昨日は、高校生の諸君やホームステイ先の保護者の方々に集まって頂き、ニコラス君のウェルカム・レセプションを行いました。
去年も学園に来てくれているので、彼のハンサムな顔立ちを覚えていた人達も多いことでしょう。機会があったら遠慮なく話しかけ、いろいろサポートしてあげて下さい。それではもう一度、ニコラス君に、大きな歓迎の拍手をお願いします。
ニコラス君との交流も含めて、これから大きなイベントが続きます。体調の維持と気持ちの切り替えが大切です。皆さんそれぞれ、メリハリある充実した生活を過ごしていきましょう。・・・・・・それでは、以上で私の話を終わります。