第298回 苦しみ悩む人たちへ~心優しい励ましのSONG
7月にNHK教育テレビで、ある歌に出会いました。チャンネルを廻していたら偶然に歌う場面に出会い、再放送を探してその歌を含む番組を見直しました。今日は、このメッセージ・ソングについてご紹介します。
私はすぐにこの歌に惹かれ、シングルも購入しました。「ワカバ」というJポップのバンドが歌う、『あかり』という曲です。ごぞんじの方もいらしゃるかと思います。メンバーは3名、一人は作詞専門でライヴは2名で歌います。9年前にメジャーデビューし、TV番組でテーマ曲となった歌もあります。
ワカバの3人は、実はみな介護福祉士の資格を持っています。その専門学校で3人は出会い、バンドを結成しました。『あかり』は5枚目のシングルです。
ワカバのある女性ファンの事故を知った時に作られたこの曲は、「生きる人たちへのメッセージにしよう」「命を絶とうとする人をひとりでも多く救いたい」という彼らの強い願いから生まれました。
この曲は、大震災発生の時期に内閣府の『いのちを支えるプロジェクト』のキャンペーンソングにも起用され、3月末にメンバーの友人であるプロゴルファーの横峯さくらが公式ブログでこの曲を紹介し勧めたことも反響を呼び、インターネットで共感の書き込みが続いたそうです。今では全国の放送局や自治体、学校からも公演の依頼が重なり、ライヴコンサートと合わせて多忙な日々を送っています。
泣きたくて でも泣けなくて いま ひとりぼっちのあなたへ・・・・・・
続らはいつだって弱虫で いつだって初心者で
臆病ばかりじゃダメなんだって わかってるはずなのに
歩き出すのは しんどいな・・・・・・
エスカレーター駆け下りてく 背中が拒んでる
大切なこと 急いで言っておくよ・・・・・・
小さな小さな あかりでも きっと誰かを照らせるんだ・・・・・・
ワカバの『あかり』は、ネット上のPVでもご覧になれます。ギターに乗せた彼らの熱唱は情感といたわりにあふれ、そのメッセージはまっすぐに聴き手の心に届きます。この歌を聴き続けて自分の危機をのりこえられたという人たちも少なくないようです。
“ポスト東日本大震災”のいま、ひとりでも多くの人たちに聴いてほしい素晴らしい歌のひとつだと思われます。音楽の好きな、歌の好きな皆さん、ぜひ一度聴いてみて下さい。