第302回 二人の在校生に拍手!~ピアノ演奏で素晴らしい成果
前期期末試験の第3日。テスト期間の真ん中です。
今日は、在校生の嬉しい活躍を紹介します。中1の女子と高1の女子。ともにピアノのコンクールで素晴らしい結果を出しました。ふたりともキラキラととした豊かな才能を感じさせる女の子です。
まず、中学1年の岩尾波輝さんです。『第35回ピティナ・ピアノコンペティション』に参加し、地区予選を通過して、東日本神奈川本選大会にてソロ部門の奨励賞を受賞し、更には東日本デュオ地区大会で連弾の部で優秀賞を受賞しました。全国230箇所で地区予選が開催され、のべ約4万人が参加する大規模な大会です。3歳から音楽教室へ通い5歳からピアノレッスンを続けています。今回のソロで演奏したのは、ショパンの「エチュードop25-2」だそうです。夏休み中は、ピアノ練習のため、好きな陸上部の部活にあまり出られなかったのが残念だったとのこと。全国決勝大会への出場が次の大きな目標です。
波輝さんは、作曲にもトライしています。弾き語りで好きな歌をよく歌うそうです。「好きなアーティストは」の質問にまず絢香さんを挙げていました。自分で創った歌をうたう世界にあこがれ、これからチャレンジしていきたいそうです。
岩尾さんはこの春の中学入学式で、新入生代表の挨拶をしてくれた生徒です。その内容の素晴らしさ、こちらの目をしっかり見て話す凜とした美しさがとっても印象的でした。教科の勉強でもグングン力を伸ばしています。
もう一人は、高校1年の伊藤瑛海さんです。『第40回インターナショナル・ジュニアオリジナルコンサート』への出演決定という快挙です。日本国内だけでなく世界各国の音楽教室で学ぶ子ども達が、自ら作曲した曲を演奏するコンクールで、今回は約3万5千曲もの作品からたった12曲が選出され、そこに瑛海さんの創った『スケルツォ』が入ったのです。海外からはインドネシア、イタリア、台湾、マレーシア、アメリカの子ども達の作品が入っていました。中3時代の12月に地区大会で演奏した作品が推薦され、楽譜を提出し、10月22日に横浜みなとみらいホールで自分の創った作品を自分で演奏するという栄誉を実現したのです。
ピアノは2歳から始めて、恩師の先生の勧めでこの大会へは小3から出場してきました。作曲の楽しさ面白さに目覚め、中学受験の時も続けました。この曲も長い時間をかけて推敲して完成したそうです。自分で作曲を手がけると、名曲の構造や奥行きもいろいろ見えてくるよと恩師から助言され、作曲のためのレッスンにも通ってきました。
「一番好きな作曲家は」の質問に「フランスのセヴラック」という耳慣れぬ回答がありました。あのドビュッシーとほぼ同時代で、南仏の田舎の田園風景を心から愛し、土のにおいや大地の深みをいっぱいもりこんだ素敵な作品に、いつも心を惹かれるそうです。「好きなピアニスト」はマルタ・アルゲリッチと館野泉さん。そのぞれの魅力を熱く語ってくれました。
伊藤さんは、合唱コンクールなど学校行事でも活躍しています。そういえばアルゲリッチを彷彿する魅力があるなと思いました。よく考える知性の豊かさや、積極的で情熱的な雰囲気が印象的です。
お二人のこれからの活躍を期待しています。様々なジャンルで活躍する個性豊かな在校生のことは、これからも折にふれて紹介していきたいと思います。