第307回 留学生ニコラス君との交流(2)

2011年9月22日

 昨日は、台風15号の直撃の予報を受けて、臨時休校といたしました。神奈川県内の各地も数々の警報発令が重なり、交通ストップ、停電、避難勧告など、広い範囲にわたって様々な被害が引き起こされました。被害にあわれた方々にお見舞いを申し上げます。

 さて、今日は前回の続きになります。昨年7月、私も豪州のノックス校を訪問させて頂きました。先生方の運転でフィリップ島へわくわくバス旅行をした日に、近くにいたニコラス君ともお話する機会がありました。
 ニコラス君はハンサムで、優しく思慮深い好青年です。日本人が相手だとゆっくり判りやすい英語で話してくれます。拙いこちらの会話力をフォローする気配りに驚きました。また日本の文化に幅広い興味を持っています。料理、文学、ファッション、音楽などの流行に知識を持ち、相撲・歌舞伎・仏教神道など伝統文化を詳しく知りたいという希望を持つ、好奇心旺盛な青年です。

 昨年来日した時も、一言でも彼と話したい!という女子生徒達によく囲まれました。どんな相手にも辛抱強い会話に努めてくれる誠実さに頭が下がります。
 今回もニコラス君を一目見ようと、高2の教室の前に下級生が集まって来ることがあります。昼休みはクラスメイトとお弁当を食べます。放課後はクラブ活動の見学や参加を勧めています。わが将棋部にも来てくれて、英語の出来る部員の案内ではさみ将棋などを楽しんでくれました。好きなスポーツは、ランニング・水泳・バドミントンなどで、関連する部活に少しでも参加する機会があればと思います。
 先週には学園小学校を訪れ、オーストラリアの紹介をする機会もありました。パワーポイントを使って、小学生を対象にプレゼンテーションを行ったのです。

 ホームステイは、在校生や卒業生のご家庭で数泊ずつお世話になりながら、2か月間を過ごしていきます。通学の行き帰りにその生徒が同行し、休日や夜はそれぞれのご家庭で予定を立てて頂いています。
 ニコラス君ひとりの来日で、こんなに新しいステキな風が吹くんだとの嬉しい実感があります。同世代であるから共通する考えや感性に気づき、異国ゆえの文化の違いにも気づき合います。片言でも英語が通じる喜びを起点にして、多数の在校生が会話力アップの意欲を高めることも嬉しいです。
 この貴重な交流の中で多くの触れあいやドラマが展開されていくことを、心から楽しみにしています。