第1403回 湘南学園成人を祝う会
2019年1月14日(月)、成人式を迎えた卒業生の諸君が、「湘南学園成人を祝う会」に集まってくれました。当日、それぞれの自治体が主催する「成人を祝う会」に出席したのち(あるいはその前)に、続々と卒業生諸君たちが本校に集合。今年、参加した卒業生は140名以上となり、過去最多であったと思います。華やかな衣装の卒業生たちで、会場となった本学園カフェテリアは明るい雰囲気に包まれました。
成人の日に卒業生諸君が本校に集まるというこの企画は、いつの間にか恒例の行事となり、毎年実施されるようになりました。この企画の実施は、学校が決めたことではありません。学校はこの決定に関わっていないのです。
毎年、自然な形で取りまとめ役の卒業生が現れ、会の内容を考え、学校に対する施設使用申請が行われます。
「実施するか否か」から、企画、準備、案内(広報)、進行までをすべて卒業生だけの力で進めます。その行動力や実行力は立派なものです。どのような企画がいいのか、施設使用申請をするのであれば、どの時期までに会の概要が決まっていなければならないのかなど、誰にも言われずに自分たちで進めていく。その様子を見ていると、それぞれの人生の中で積み上げてきた経験が花を咲かせているのだなと、感慨深いものがあります。
湘南学園という私立学校で6年間の青春時代を過ごした彼らは、自分たちが暮らす地域で行われる成人の日の式典などを大切に思う一方で、「成人の日を昔の友と共に祝いたい!」と純粋に思ってくれているようです。
かつては、「卒業生で集まりたいので、場所だけ提供して欲しい…」と、本校の中高ホールで「集いの会」が行われていました。「集いの会」でしたが、それでも昔の友達に会える喜びで笑顔になることができる温かい会でした。その会には、卒業生諸君に会おうと当時の校長先生をはじめ高3学年会の先生方も集まり、再会を喜び合っていました。
「この会は素敵だな・・・・」という認識が広がり始めた頃のこと・・・・・。
湘南学園80周年記念館として、5年前に本校のカフェテリアが誕生しました。以来、この「湘南学園成人を祝う会」の実施会場が、「中高ホール」から「カフェテリア」へと移っていきました。
カフェテリアでは、スタッフの方々が様々にアイディアを出して、卒業生にとって思い出深い会となるように準備をしてくださるのです。カフェテリアのスタッフの方々は、主として本校卒業生や在校生の親御さんや本校の卒業生です。成人を祝う会の準備をしてくださるスタッフの方々が、成人となって母校に戻ってきてくれた彼らにそそぐ視線が温かいのが感動的です。彼らは、色々な人々に愛されて過ごしてきたのだと実感します。
湘南学園同窓会の筧会長そして前川副会会長も駆けつけて下さり、さまざまなお力添えを頂きました。湘南学園は、こうした温かい大先輩方にも守られているのです。
そのおかげで、数年前まで「集いの会」だったものが、今では「お祝いの会」というレベルに高まってきたのです。
過去から現在まで、この会の変化(成長)の様子を振り返ると、「懐かしい人たちと再び会って暖かな時間を過ごしたい」という実にシンプルで説得力のある意志が、多くの人々の心に響いていたことを感じます。人の素直で正直な気持ちが最も力強いのではないか、と思うのです。
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友は宝、母校はふるさと
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卒業生である彼らにとって、この学校がいつまでも大切な「ふるさと」であることを再認識し、温かい気持ちになることが出来ました。
ご成人おめでとう。
多くの幸せが訪れますように。
私たちは、いつまでもみんなのことを想っていますね。