第287回 全校避難訓練と節電対策について
7月5日の3校時に、全校避難訓練を行いました。今回は、東日本大震災の経験を受けて、大地震に伴う大津波の発生を警戒して、新たな方式で訓練を計画し、実施いたしました。
在校生全員の安全確保を第一に、生徒諸君がその時いる、または最も近い校舎各エリアの3階・4階へ避難することを基本としました。そして今回の訓練は、通常の授業時間帯に行いました。
クラスエリア・テクノエリア・メディアエリア・センターエリアと、授業の場所はふだんHR教室・レッスン教室・特別教室・アリーナ・グラウンドなど全校に分散しています。それぞれの場所から授業担当の教員が、指定された3階以上の場所へ避難を指示し、そこで授業クラスの人数を確認し、全員の無事を確かめました。授業担当者は各エリアの主任へ報告をし、その後「津波警報の解除」を受けて、元の場所に戻って片付け・着替え・教材持ち帰りをしてHR教室へ移動しました。そして授業担当教員からクラス担任が引き継ぎ、避難訓練を終了いたしました。
全体の避難訓練の指揮は、柳下教頭が行いました。特にクラスエリア3階の教室と廊下は、三学年の生徒達が一時集合したので、過密と暑さでさぞ大変だったことでしょう。でも朝礼やHRのお話で、今回の訓練の主旨は十分に理解されていたことと思います。
移動と点呼は予想より早めに出来ましたが、万一にも実際起きた時には、新たな困難が発生したり、長時間の一時避難を余儀なくされることも念頭においています。今回の訓練の振り返りを十分行い、他校の取り組み等も参照していきます。今後も様々な時間帯に訓練を重ねて、基本的な動きや注意を身体と心で覚えていくことが必要です。必要な指示や掲示を徹底し、万一の時の安全確保の体制を強化していきます。
また湘南学園全体では、使用電力の「15%全力削減」へ向けた努力を開始しています。
国民的な取り組みとなった節電の努力について、全校集会等でも呼びかけ、具体的な対策をとりました。空調は、室内機の一斉清掃を行い、教室などに室温計の設置を徹底し、そこから逆算で「27度設定」としています。身体を動かすことが多く、新陳代謝のさかんな中学生・高校生の学校生活を考えると、あまり無理な設定は熱中症にもつながりかねません。日当たりの強い区域や、近隣の皆様との関係で窓の開閉に制約があることも考慮される中で決定したラインです。そして生徒諸君には、夏服着用の励行を求めています。
一方、校舎内の廊下は全て消灯としました。街灯は間引き消灯を行っています。不在となる教室や共有スペースの「空調と照明のオフ徹底」を図ります。夏期講習も今年度は午前中にプログラムを集めて、使用エリア・フロアを出来るだけ狭く集めるようにしました。部活動や学校行事準備も同様です。
昨年度までより不自由な学校生活となりましたが、生徒と教職員が自覚して一定の制約を受け入れ、更に出来ることを模索し、節電に協力していくことが必要です。秋には節電の実績を確認し、今後の方向をまた検討していきます。