第257回 放課後の教室:試験勉強の光景

2011年6月4日

 試験前の朝や放課後は、全校のあちこちで試験勉強をする生徒諸君の姿があります。よく知っている生徒にひと声掛けると、 筆者の担当する社会科の質問を受けたり、大学受験へ向けた勉強について悩みの相談を受けたりすることもあります。
 各学年の試験日程が決まると、そのスケジュールから逆算して、生徒諸君は大まかな総復習の時間割を設けることでしょう。 試験科目数の多さや想定できる必要準備時間をイメージし、「時間が足りない」あせりとたたかい、睡眠時間の確保や 「一夜漬け」の誘惑とたたかい、全試験終了まで頑張るのです。

 大昔ですが、中学時代の筆者は、東京都郊外の公立中学校に通っていました。高校受験を控えて「内申書アップ」の プレッシャーと向き合い、定期試験の準備期間は大変でした。約2週間前からまず苦手の理科の問題集に手をつけて 苦い思いで現状を確認していたよう記憶します。得意な、好きな教科は勉強がはずみますが、苦手な教科は悪戦苦闘を さけられません。それでも努力を続けて、いま出来るパーフェクトを目指すしかないのです。
 今日の写真は、放課後の高校1年のある教室です。化学分野の基本についてある級友の説明を、クラスメイト達が 聞いています。「タカちゃんの説明、ホント判りやすい!」という感嘆の声が印象的でした。こんな教え合いの光景には 心が和みます。大事な基本はみんなが理解して共有できることが一番です。