第1416回 体育祭を見つめる

2019年5月17日

2019年5月16日、湘南学園の特大イベントのひとつである「新体育祭」が実施されました。5月のさわやかな青空のもと、生徒の若いエネルギーがはじけるような素敵な一日となりました。

本校の体育祭は、生徒諸君が主体となって「企画」から「運営」そして「振り返りや引継ぎ」までを行う行事です。

 

企画を進めていくのは、生徒なのです。

 

では・・・・、教師はどの位置に存在するのか(役割は何か)?

 

生徒に対して教師が一方的に指示をするということはありません。

教師の役割は、「伴走者」として生徒諸君の活動を見つめることなのです。

 

湘南学園の生徒は実に中身のある議論をします。各自が最上位の目標を見つめ、それに向かうための自分自身の役割を考えています。ですから、議論の中身も最上位の目標に向かうためのものになっています。彼らは「自分の主張を押し通す」ことに執着しないのです。

彼らの議論は、「仲間とともに実りのあるゴールを目指したい」という暖かな精神に支えられています。

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さて、今回の校長通信は、当日を迎えるための予行に臨んだ生徒の姿をご報告したいと思います。

2019年5月10日 体育予行

生徒の自覚と絆の強さを感じさせてくれる出来事がたくさん見られました。

 

体育祭予行当日の朝。全校生整列の指示はすべて生徒によるもの

ラジオ体操・・・・いよいよ予行スタートです!

一つひとつの種目の進行に対して気づいたことをチェック

放送担当者は、手順や連絡体制の確認を徹底します

各種目の競技説明も全て生徒から生徒へ・・・

役員は専用の帽子をかぶって・・・

競技の準備も生徒が「何をすべきか自分で考えて」を基本に・・・

用具係は大切な裏方のひとつ・・・

得点係は、当日の競技の結果を正しく処理する大切な役割、皆、真剣・・・・

選手の誘導や整列指導

予行であるにもかかわらず、全校が盛り上がる中1リレー

午前で予行は終了。実行委員で集合。辰元委員長を中心に予行を振り返る

風紀環境委員が全校生徒の椅子の脚を拭き・・・・

午後、一般生徒は体育祭練習、実行委員幹部は本番に向けて本日の振り返り・・・・

気づいたことをすべて出す。曖昧にしない。

 

この体育祭は、本校の生徒にとってとても大切であり、楽しみな行事のひとつです。                         ただ、彼らが目指している体育祭は、単に「自分にとって良い思い出になればいい」、というレベルのものではありません。

「体育祭の行われるその日がすべての生徒にとって意味のある一日となるのか・・・・」

「そのために自分は何をすべきなのか」

「仲間とどのように力を合わせると目標に近づけるのか・・・・」

そういうことを考えているのだと思います。彼らが目指すものとは、この体育祭が行われる湘南学園という「社会」をより良くすることなのです。崇高なものです。

そして・・・やがて大人になった時に・・・、

「湘南学園」→「世界」という置き換えをしてくれるのだと思います。

 

最上位の目標を見つめる。

議論する。

寄り添う。繋がる。

力を合わせる。

全うする。

 

彼らの中には、これからの社会で生きていくための力が備わってることを感じるのです。

彼らを見ていると、「未来を託すに足る若者である」と胸を張りたくなるのです。