第273回 30代半ばを迎える卒業生達となつかしい再会

2011年6月23日

 今日は、先週の土曜日に卒業生諸氏と懐かしい再会をした小さな話を紹介したいと思います。集まった皆さんは同じ学年の 仲間で、クラスを越えて特活の委員会や部活動でのつながり(鉄道研究部の主力が揃う)が縁になり、長いつき合いがありました。 かつて中1と中2で関わられた大先輩のK先生、中1~高1まで担当で鉄研部顧問のK先生、それに中3・高1で担当した私を 入れて、計11名が藤沢駅近くのお店で楽しいひとときを過ごしました。
 集まったメンバーのお仕事は、下水道関係の業務、パソコンや電話の補修、医院機器のメンテナンス、大学の教務事務、 TV局の番組やCMの制作、自衛隊の研究員、大手百貨店の衣服担当、そして育児・家事と多岐にわたりました。
 それぞれのお仕事やプライベートの近況が紹介され、続いて「・・・3月11日・あの日自分はどこで何をしていたか。 どんな動きを求められ、その後しばらくどう苦難と向き合ったか・・・」一人ひとりが生々しい経過を報告し合う流れに なりました。各地での「帰宅難民」の状況や通勤難を乗り越えた苦労が語られ、被災地での活動の厳しい日々も 知りました。
 様々な部署の第一線で働く立場からの話は、社会の実相をいろいろ感じさせ、思わず耳を傾けてしまうものでした。 不規則な生活を頑張りぬいて逞しくなった一方、健康の心配も感じさせるOBもいました。
 彼らは、年に2~3回は集まる中心メンバーがいて、その周りにも緩やかに集まる機会があるようです。大晦日に 集まりそのまま皆で初詣する年もあったそうです。今回は8名いた同期の彼らは、中学から入学した諸君が6名でそれ 以前から学園生が2名でした。中高6年間を共に学園で生活し、取り組んだ彼らの絆はかけがえのないものだな、 と改めて強く感じました。
 30代といえば「ミドル・エイジ・クライシス」の言葉もあるように、社会と職場での強い風を受け続けてきた世代です。 人生の拠点を固めるプライベートの充実になかなか時間や努力を向けきれない辛さのある諸君も少なくないようです。 でもメンバーの女性にご結婚、そしておめでたの朗報があった時には、みんなが喜びを共にして、赤ちゃんの命名まで 話が盛り上がったそうです。
 こうした「ウィーク・タイズ」または「ストロング・タイズ」も大切に、毎年何回かは旧交を温め、元気をもらい 合っている学友達の様子に、心いっぱいのエールを送りたい気持ちになりました。