今日は、湘南学園のある藤沢・鵠沼の地で長いあいだ開催されてきた、素晴らしい音楽のイベントを中心にご紹介します。

　『鵠沼サロンコンサート』は、学園の近くのレストランを中心に、定期的に開催され、多数の音楽ファンを魅了してきました。主催は『鵠沼室内楽愛好会』で、その代表を務めるのは、本校の社会科スタッフのおひとりである平井 満先生です。
　会場の中心となるお店は、藤沢市鵠沼海岸にある『レスプリ・フランセ』です。「ヨーロッパの香り漂う湘南鵠沼の隠れ家」と銘打った、おしゃれで美味しい仏料理のレストランです。ここに国内と国外の著名な、また若手ホープの音楽家の方々が毎回招かれ、素晴らしい生演奏を提供してきました。
　昨年秋にこの愛好会は、長年にわたる取り組みが高く評価され、「神奈川地域社会事業賞」を受賞し、神奈川新聞にも掲載されました。「地域住民が中心となり、室内楽コンサートを開催。国内外の著名なアーティストを招き、レストランなどで質の高い公演をボランティアで運営している。今年は２０周年と地道な活動を続け、来春には公演３００回を数える予定」と功績が記されています。定員７０人、少人数で最高の音楽を楽しめる極上のひとときです。

　５月２４日のプレ企画は、チェロの第一人者の藤原真理さんのリサイタルで、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ第３番などの名曲が予定されています。６月１４日の第３００回記念コンサートでは、加藤知子・店村眞積・原田禎夫のトリオ・アンサンブルでバッハのゴールドベルク変奏曲の弦楽編曲盤が演奏され、お祝いの小パーティーも催されます。

　平井先生は、私自身にとって、同じ社会科担当の大先輩です。日本史の専門家であり、全国各地に旅された経験も受けて歴史の造詣が深い方です。内容の濃い授業と熱心な受験指導に定評のある先生です。定年を迎えられて以後も、講師のお立場で授業をして頂いています。また平井先生は、クラシック音楽界にもとてもお詳しく、多数の演奏家や楽団の方々とのつながりをお持ちです。
　昨年度から、『横浜楽友会』も起ち上げられました。４月９日には、上大岡で「東日本大震災救援募金のためのマラソン・コンサート」を主催され、多数の演奏家の連続出場による大きな取り組みとなりました。
　また横浜市港南区文化センター『ひまわりの郷』でも、コンサートのシリーズを展開されています。地域の施設ですが、定員３８０で音響抜群の理想的な室内楽のホールです。ここでも次々と魅力的なコンサートが開催されているのです。７月１８日には、「ロストロポーヴィチ国際チェロコンクール」で優勝した、宮田　大さんのチェロリサイタルが催されます。

鵠沼室内楽愛好会　連絡先　０４６６（３６）６９７０
横浜楽友会　 　　 連絡先　０９０（２４０４）６８３２

　平井先生がお仕事を進められる姿を見ていつも学ぶことは、自分のライフ・ワークを持って生活することの大切さです。自分には先生のような専門性豊かなフィールドはありませんが、好きな分野はいくつかあります。年齢の進行にまけないで自分なりに深めて実現していきたい、元気で生きていきたいなと思います。読んで頂いた皆さん、ぜひ一度鵠沼か上大岡の会場にお越し下さい。