第1452回 オンライン生徒総会
8月4日(火)の⑥校時に、各教室をオンラインで結んだ形で、生徒総会が開かれました。通常であれば、高2~中1までの5学年の皆さんが一堂に会し、対面型での原案説明や質疑応答が行われるのですが、今年度は密集を避けるために画面越しでの総会となりました。最初はうまくできるのか、ちょっと心配した部分もありましたが、議事を進行する議長団の皆さんをはじめ、説明をする体育祭実行委員の皆さんも大変ハキハキとしたことばで語ってくれていて、下級生の皆さんにも内容がよく伝わったのではないかと思います。
議題の中心は体育祭の実施要綱案についてでした。今年は通常とは違うさまざまな制約がある中で、学校としても一定の規模縮小を前提にしつつ、感染防止に十分配慮しながらどんな活動ができるのかを検討してきましたが、総務委員会や実行委員会の皆さんはそうした難しい条件をしっかりと受け止め、お互いの知恵を絞って実施案を練り上げてくれました。
とにかく密を避けるためにグラウンドには高2以外の応援席を設けないこと、身体接触が想定される種目は行わずに競技数もかなり限定すること、グラウンドの様子はリアルタイムで各教室に配信して自分の出ない競技はプロジェクターの映像で楽しんでもらうこと、競技に使う用具類はもちろん、競技の合間にも必要な消毒作業を行うこと、等々、リスク回避のための手だてを生徒の皆さん自身の話し合いの中でイメージ化し、具体的に決めていってくれたことに大きな価値があると考えています。
実施要綱案の説明後、恒例の色決めがありました(今年は風船を割るとそれぞれの色がわかるという仕組みでした)。いつもだったらどのクラスがどの色になったのかということばかりに注目が集まるのですが、今年はその後に各色のリーダーから生徒の皆さんに投げかけられたことばの数々がとても印象的でした。
「今年はできないと思っていた体育祭なのに、実行委員のみんなの力でここまで形にしてくれた」「いつもと違うけれど、だからこそ今まで以上に楽しい体育祭にしたい」「リモートの距離を心の距離で縮めよう!」等々、こんな状況だからこそ実現に向けて努力してくれた仲間に対する感謝や、おたがいのつながりを大切にしたいという思い、自分たちの体験をかけがえのないものにしていきたいというストレートな願いが込められていて、湘南学園らしさがあふれ出たようなコメントばかりでしたね。
今年度は残念ながら、感染防止のために保護者の方々や一般の皆さまのご観覧はなしとさせていただきますが、こんな状況の中でも生徒の皆さんは精一杯頑張っているのだということをぜひご理解くださいましたら幸いです。