第590回 力作ぞろいに驚く~『世界史新聞』を作る!

2012年12月18日

 高2のフロアを通ると、スクウェアの窓ガラスに沿って興味深い展示がありました。
 高2の世界史の授業(担当は池田先生)で夏休みの課題として出された『世界史新聞』の優秀作の展示でした。“あなたしか出来ない世界でたった1つのオリジナル世界史新聞を作りましょう!”との呼びかけに応え、意欲あふれる斬新な作品が輩出されたのです。どの作品にもひきつける魅力がありました。

 今年度の授業で扱う「古代から17世紀まで」の範囲の中から、自分の興味ある時代と地域・国を選ぶとされました。いろいろ詳しく調べ、自分なりの視点を持って全体を構成する総合力が試されるすてきな課題です。
 タイトルを決め、写真やイラストも工夫しながら説明を書き、「論説」で記事の内容についての自分の意見をまとめます。記事では「自分がこの時代に生きていたつもりで書こう!」とのリアルな臨場感が求められます。「広告」欄もあり、ここは「とにかくパロディーに徹すること」と遊び心も刺激される設定がうまいな!と感心しました。

 力作ぞろいの各作品は、百聞は一見にしかずで、ぜひ直接お読みいただきたい内容です。入賞作のタイトルのみ紹介させていただきます。

 最優秀賞 「大航海新聞」    佳 作 「La croisade 十字軍新聞」
 優勝賞  「群雄割拠新聞」       「大航海新聞」
      「ローマ新聞」        「聖地新聞」
 デザイン賞「パラティス新聞」      「メッカ日報」
      「YES!新聞」       「ファーティフ新聞」
      「ヘレニズム新聞」      「ジャンダル新聞」
                     「航海新聞 navigation paper」
                     「アレキサンダー新聞」
                     「秦新聞」
                     「カエサルタイムズ」

 いずれの作品も、時代考証や細かいユーモアにあふれていて素晴らしかったと担当の先生のコメントがありました。1つ1つじっくり読んでこの時期の展示発表になったようです。受賞を逃した作品にも素晴らしい内容も沢山あり、今後の授業で活用されるそうです。私も生徒の一人だったらきっと燃えてトライできる課題だなと思われました。