第615回 中学入学試験をふりかえって

2013年2月7日

 最終日の昨日は前日から雪の予報があり、交通事情や試験時間順延の可能性が心配されました。幸い雨で済みましたが、冷たい風や寒さに震える中、この日も実におおぜいの受験生と保護者、塾の先生方が来園して下さいました。

 本校の志願者や受験者ともに総数で、さらに大幅な増加となりました。1日A日程は、受験生が初めて500名を越える規模となり、同伴される保護者の方々と合わせて、鵠沼海岸駅と学園までの狭い道はたいへんな状況になりました。受験生の総数は2日B日程が2倍近く、3日C日程及び6日D日程は2倍以上と、伸びていた昨年を更に上回る多数となり、合格者を多めに出そうとぎりぎりまで努めましたが、結果の倍率はあまりに厳しい数字となりました。

 今年度の中学入試の設定は、三年連続で基本路線を変えずに、募集定員の一部変更などにとどめました。年間を通して内外の説明会や相談会、学校行事のご案内を例年通り実施して“もてなしと語らい”に努めました。秋の公開模試の結果や入試説明会の盛況から一定の増加を予想したものの、出願以後の情勢は想定外の推移となりました。

 連日おおぜいの受験生と保護者の皆様に接して、本校を選んで受験して頂き、大きなご期待を寄せて頂いていることに、改めて大きな感謝の思いがこみあげました。塾の先生方も毎回50~60名、早朝から最後の激励に来園して下さり並んで下さいました。本校を推奨して下さり、深く御礼申し上げます。
 受験生の皆さんが、ほぼ体調を維持されて本番に臨まれていた様子にも立派だなと感動しました。ご家庭での様々なお支えや心配りがあっての姿でしょう。

 選抜入試の宿命とはいえ、本校を第一志望として頑張ってこられた多数の受験生をお迎えし切れなかったことに、申し訳なく胸がはりさける思いがあふれれました。志願者が増えて嬉しい思いよりも、最後の6日まで受験し続けて頂いて合格を得られなかった受験生と保護者へのお詫びの気持ちがはるかに大きく、つらい気持ちでいっぱいです。どうか確定されたそれぞれの進路で、希望を新たにして、次の生活をスタートして頂くように祈っております。
 このつらい思いも忘れずに、創立80周年の記念にあたるこの4月からお預かりする皆さんと保護者の皆様のご期待に応える教育に、教職員一同初心に帰り、力を合わせて取り組む決意でおります。

 今回の入試では、中2と中1の在校生がのべ190名近く、補助生徒として、様々な入試業務の補助で頑張ってくれました。毎回の集合前や終了後には校舎の正門などにともに並んで、心をこめた挨拶に努めました。笑顔いっぱいに声をかけ寄っていく姿、教員顔まけの大きな声やテキパキした指示で動く姿・・・・・・。在校生のことを改めて誇りに思いました。どうもありがとうございました。

 在校生の皆さんはこの6日間、充実した毎日を過ごせたでしょうか。本日は、中3が「中学総まとめテスト」、中2が校内模試を行います。
 春らしさをこれからあちこちに見つけてほしい季節です。3月上旬の学年末試験も意識しながら、寒さにまけずに勉学と生活のリズムを築いていって欲しいと思います。